レイリー・テイラー不安定性2015年11月25日 11:14

レイリー・テイラー不安定性(レイリー・テイラーふあんていせい、英: Rayleigh-Taylor instability)とは、密度の異なる2つの流体が界面で接触する際に、密度の大きい流体から密度の小さい流体に力が働き、界面の微小な凹凸から擾乱が成長することにより、流体の運動が不安定化する現象である。
例えば、水とそれより密度の低い油が上層の水と下層の油のように分離している場合、境界は不安定な平衡状態となり、わずかな外乱が加えられると瞬く間に両者の位置が入れ替わる。このように、重力等の作用によって密度の大きい流体が小さい流体を押すことにより生じる現象がレイリー・テイラー不安定性である。
レイリー・テイラー不安定性は、レーザー核融合においては中心点火方式での球対称爆縮を阻害する最大の要因である。また、超新星爆発のような星内部の物質混合過程におけるレイリー・テイラー不安定性も盛んに研究されている。

絆創膏型人工皮膚2015年06月10日 15:18

農業生物資源研究所(茨城県つくば市)と佐賀大の研究グループが、やけどなどの治療で簡単に使え、きれいに治せる「ばんそうこう型人工皮膚」を開発した。常温で長期の保管も可能なため、特に皮膚移植の設備がない病院で重傷者の応急処置に有効だという。今後、臨床試験を経て実用化を目指す。

 人体の皮膚は主にコラーゲンでできており、これを素材にした応急用の製品は既にあるが、スポンジ状で厚みがあり、割れやすいなど扱いにくい。

 一方、同研究所の竹沢俊明上級研究員が豚のコラーゲンから開発した「アテロコラーゲンビトリゲル膜」は薄くて強度がある上、透明なため患部の状態を確認するのも容易だ。ラットの実験では、患部に当てると組織に定着しつつ、体から運ばれたコラーゲンと一体化した。ケロイド状になるなどの痕はほとんど残らなかったという。

 使用する際は、この膜の上にフィルムをかぶせ、さらにテープを貼って固定する。

 佐賀大の青木茂久准教授(病理学)は「重度のやけどの際、移植する皮膚を培養するのに20日かかる。その間のつなぎ役としても有効だ」と強調。竹沢上級研究員は「膜は大きさや形を自在に変えられる。角膜や鼓膜の治療・再生に使う研究も進んでいる」と話した。
【去石信一】

デーデルライン2015年05月30日 18:01

Wikipediaより引用
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デーデルライン (Döderlein) 桿菌とは、思春期以降の健康な女性の膣内に生息する多数のグラム陽性桿菌である。この名称は発見者にちなんで付けられた。特定の菌種を指すものではなく、主としてラクトバシラス属から構成されるさまざまな菌の集団である。思春期以降の女性の膣上皮には、女性ホルモンの働きによってグリコーゲンが蓄積するが、これらの乳酸菌は剥離した細胞のグリコーゲンを栄養源として定着している。これらの菌が産生する乳酸によって膣内のpHは酸性に保たれており、このことによって他の病原細菌の侵入増殖を阻害する。すなわちデーデルライン桿菌は、膣の自浄作用を担い、生体バリヤーとしての役割を果たしていると考えられている。
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生体バリヤー!